- 9月 1, 2026
- 8月 12, 2026
インフルエンザワクチンの効果と副作用を徹底解説!2026年最新情報(千葉市若葉区)

毎年秋になると話題になるインフルエンザワクチン接種。「本当に効果があるの?」「副作用が心配」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。インフルエンザワクチンは、正しい知識を持って接種すれば、あなたと大切な人を守る重要な予防手段になります。
この記事では、インフルエンザワクチンの基本的な仕組みから、2026年シーズンの最新情報、気になる副作用まで、分かりやすく解説します。
【2026年シーズンの変更点】
・フルミスト(経鼻ワクチン):今季より当院でも取り扱いを開始しました
・エフルエルダ(高用量ワクチン、75歳以上向け):国内製造上の理由により発売延期となり、2026/27シーズンの定期接種への導入は見送りとなりました
【インフルエンザワクチンの基本知識と仕組み】
効果的な予防のために知っておきたいこと
インフルエンザワクチンとは何か
インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスから身体を守るために開発された予防接種です。ワクチンには、感染力を失わせたウイルスの一部が含まれており、これを体内に入れることで免疫システムを訓練します。
簡単に言うと、本物のインフルエンザウイルスが侵入する前に、体の免疫システムに「敵の顔」を覚えさせる仕組みです。
ワクチンの種類と特徴
現在日本で使用されている季節性インフルエンザワクチンの中心は「不活化ワクチン」です。不活化とは、ウイルスを殺して感染力をなくした状態のことを指します。
B型インフルエンザのうち山形系統は2020年以降世界的に自然感染が確認されなくなったため、2025/26シーズンより製造株はA型2種類・B型1種類の計3価に切り替わりました。2026/27シーズンもこの3価構成が継続されます。
接種時期と効果が現れるタイミング
インフルエンザワクチンの接種に最適な時期は、10月から12月上旬とされています。
ワクチンを接種してから効果が現れるまでには、約2週間かかります。体の免疫システムがウイルスの情報を学習し、抗体を作るのに時間が必要だからです。
効果の持続期間は約5か月間とされており、一度接種すればその年のインフルエンザシーズンをカバーできます。ただし、毎年ウイルスの型が変わる可能性があるため、毎年の接種が推奨されています。
【インフルエンザワクチンの効果と最新研究データ】
科学的根拠に基づく予防効果
ワクチンの予防効果はどの程度か
国内外の研究データを見ると、インフルエンザワクチンの発症予防効果は年度により変動しますが、平均して50〜60%程度とされています。100%の予防は困難ですが、確実にリスクを下げる効果があることが科学的に証明されています。
「100%予防できないなら意味がない」というご意見も聞きますが、ワクチンは個人での効果だけでなく、集団としての効果も重要です。あなたが接種することで、家族や周囲の方をインフルエンザから守ることにもつながります。
重症化予防効果の重要性
発症予防だけでなく、重症化予防効果も重要なポイントです。ワクチンを接種していても感染する場合がありますが、症状が軽くなったり、入院が必要になるリスクが大幅に減少します。
特に高齢者や基礎疾患のある方では、この重症化予防効果が生命に直結する重要な意味を持ちます。日本の研究では、65歳以上の高齢者において、ワクチン接種により死亡リスクを約80%減少させるという報告もあります。
高齢者向け高用量ワクチン「エフルエルダ」について
2026/27シーズンは接種できません。
75歳以上を対象とした高用量ワクチン「エフルエルダ」は、2026年10月からの定期接種化が予定されていましたが、製造元(サノフィ)の国内製造工程確立に想定以上の期間を要したため発売が延期され、厚生労働省も2026年度の定期接種での使用見送りを発表しました。国内発売・定期接種への導入は早くても2027年度(2027/28シーズン)以降となる見込みです。今季、75歳以上の方には従来の標準量ワクチンをご案内します。
【フルミスト:経鼻ワクチンという選択肢】
当院でも取り扱いを開始しました
フルミストは、鼻に噴霧するタイプの弱毒生ワクチンです。2024年9月に国内発売され、これまで当院では取り扱っておりませんでしたが、2026年シーズンより取り扱いを開始いたします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 2歳〜19歳未満 |
| 接種回数 | 1シーズン1回(3価) |
| 接種方法 | 鼻腔内噴霧(注射なし) |
| 接種できない方 | 重篤な喘息のある方、免疫機能が低下している方、妊娠中の方 など |
注射ワクチンとの違い
注射が苦手なお子さんにとって、痛みがない点は大きなメリットです。1回の接種で完了するため、12歳未満で2回接種が必要な不活化ワクチンと比べて通院回数を減らせる利点もあります。
一方で、生ワクチンであるため、接種後に軽い鼻水・鼻づまりなどのかぜ様症状が出ることがあります。多くは軽症で自然に軽快します。また、接種後一定期間は、ワクチンウイルスが鼻汁中に排出される可能性があるため、免疫機能が低下したご家族がいるご家庭では接種前にご相談ください。
他の生ワクチン(麻疹・風疹混合、水痘など)との接種間隔は27日以上空ける必要があります。不活化ワクチンとの同時接種は可能です。
フルミストの予約方法・費用については、受付または当院ホームページの予防接種案内をご確認ください。
【インフルエンザワクチンの副作用と安全性】
正しく理解して安心な接種を
よくある軽い副作用
不活化ワクチンで最も一般的なのは接種部位の痛みや赤み、腫れです。これらの症状は接種後1〜2日以内に現れ、通常2〜3日で自然に改善します。全身症状としては、軽い発熱や倦怠感、頭痛などが起こることがありますが、通常は軽度で1〜2日程度で回復します。
重篤な副作用の頻度と対処
重篤な副作用は非常にまれですが、ゼロではありません。アナフィラキシーの発生頻度は100万回接種あたり1〜2件程度とされ、通常接種後30分以内に現れるため、医療機関では接種後しばらく様子を見ることが推奨されています。ギラン・バレー症候群も報告されることがありますが、同様に極めてまれです。
接種を避けるべき人
以下のような方は、ワクチン接種を避けるか、医師との相談が必要です。
- 鶏卵に重篤なアレルギーがある方
- 過去にインフルエンザワクチンで重篤な副作用を経験した方
- 接種当日に発熱している方
- 重篤な急性疾患にかかっている方
妊娠中の方については、現在は安全性が確立されており、むしろ接種が推奨されています。妊娠中にインフルエンザにかかると重症化リスクが高まるためです。
ワクチンに関する不確かな情報について
インフルエンザワクチンについて、人体に有害だとする情報は検索すればすぐに見つかります。しかし、妥当性の高い統計的処理がなされた情報からは、寿命を縮めたり、不妊や発達障害の原因になったりといった影響は認められていません。情報の発信者や出どころを意識することが大切です。
まとめ:正しい知識でインフルエンザワクチン接種を検討しよう
インフルエンザワクチンは、完璧な予防手段ではありませんが、科学的根拠に基づいた有効な感染症対策です。50〜60%の発症予防効果と、重症化リスクの大幅な軽減が期待できます。
2026年シーズンは、フルミストの取り扱い開始により、お子さんのワクチン選択肢が広がりました。一方でエフルエルダは発売延期となり、75歳以上の方は従来の標準量ワクチンでの接種となります。ご自身・ご家族に合った選択について、迷われた際はお気軽にご相談ください。
接種を検討される際は、かかりつけ医や最寄りの医療機関にご相談ください。皆さまが健康で安全なインフルエンザシーズンを過ごされることを、心より願っております。
わかばファミリークリニック
院長 水谷佳敬