皆様の健康を幅広くサポートします

生活習慣病は、日々の食事や運動、睡眠などの生活習慣が深く関わって発症する病気の総称です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などがその代表例で、自覚症状が少ないまま進行することが多く、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。これらの病気は放置すると心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早期発見と適切な治療が極めて重要です。

当院では、お子様からご高齢の方まで幅広い年代の皆様に対して、風邪やお腹の不調といった日常的な体調不良から、生活習慣病の管理まで、総合的な内科診療を提供しております。皆様の「かかりつけ医」として、健康な毎日をお送りいただけるよう全力でサポートいたします。

高血圧

高血圧のイメージ

血圧が慢性的に高い状態が続く病気です。多くの場合、原因が特に無い「本態性高血圧」ですが、中には疾患に続発する「二次性高血圧」の場合もあり、基本的な診察や検査は重要です。自覚症状がないまま進行し、動脈硬化を引き起こして心疾患や脳血管疾患のリスクを高めます。定期的な血圧測定と、必要に応じた薬物療法や生活習慣の改善により、適切にコントロールすることができます。健康診断で血圧が高めと指摘された方は、自宅血圧を1週間程度測定のうえで、早めにご相談ください。

家庭血圧と医療機関の血圧は異なることが知られています。

家庭血圧は135/85 mmHgを超えると高血圧と判断され、125/75mmHg以下が望ましいとされています。正しい判断をするために家庭血圧の記録が欠かせません。

測定のタイミング

  • 1日2回、朝と晩(最低でも朝1回)。できれば平均値を記録する。
  • 朝:起床後1時間以内、排尿後、朝食・服薬前に安静な状態
  • 晩:就寝前、入浴・飲酒・喫煙・運動の後でない時間に安静な状態

測定前の準備・姿勢・記録

  • 測定30分前から喫煙、カフェイン、運動は控えてください
  • 排尿を済ませておきましょう
  • 1〜2分間安静にしてから測定を始めます
  • 背もたれのある椅子で足は組まず、床にしっかりつけます
  • 腕は心臓の高さに保ち、机の上に置きます
  • カフ(腕帯)は素肌に直接、上腕に正しく巻きます
  • 測定中は話さず、体を動かさないようにしましょう
  • 7日以上継続して測定し、記録を医師に報告してください

日本人は減塩によって血圧が下がりやすいことがわかっています。有酸素運動や禁煙、飲酒量を適切にすること、肥満があれば減量することなども血圧の改善効果があることがわかっています。それでも難しかったり、忙しく生活習慣の改善が見込めない場合は降圧薬による治療を検討していきます。

脂質異常症

血液中のコレステロールや中性脂肪の値が異常な状態です。LDL(悪玉)コレステロールが高い、HDL(善玉)コレステロールが低い、中性脂肪が高いなどのパターンがあります。動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるため、食事療法や運動療法、場合によっては薬物療法を組み合わせた治療を行います。

LDLがどれくらいだったら治療薬を開始すべきか?については個別性が高く、一概にLDL値だけでは決められないというのが最近の考え方です。性別、既往症、喫煙の有無、血圧などで治療ゴールを決めていきます。薬を始めたら辞められないのでは?とよく相談をいただきますが、いつでも辞めることはできます。治療によってどれくらいの効果が期待できるのか、個別相談に応じます。

糖尿病

糖尿病のイメージ

血糖値が慢性的に高くなる病気で、1型と2型に大きく分けられます。多くの場合は生活習慣病に起因する2型糖尿病です。1型は血糖値を下げるホルモンであるインスリンが作れなくなってしまう病気で、若年者で問題となりやすい状態です。放置すると網膜症、腎症、神経障害などの合併症を引き起こす可能性があります。

血糖コントロールには食事療法、運動療法が基本となり、必要に応じて薬物療法も行います。定期的な検査により血糖値やHbA1cを監視し、合併症の予防に努めます。血糖値だけの問題と思われがちですが、糖尿病は「全身病」であるため全身の管理が求められます。管理内容を見れば、その医師の力量がわかる疾患といえます。

当院では血糖に加えて、以下の項目についての管理を提案していきます。

  • 血圧管理
  • 脂質管理
  • 糖尿病性腎症
  • 糖尿病性網膜症(眼科での評価となります)
  • 糖尿病性神経症(フットケア)
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 運動療法
  • 食事療法
  • 歯科治療(歯科での評価となります)
  • 予防接種

食事や運動療法については当院のブログもご参照ください。

頭痛

日本人の約4人に1人が慢性的な頭痛に悩まされており、仕事や学業、日常生活に大きな影響を与える身近な疾患です。脳に特に異常がみつからない一次性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛など)と脳卒中などが原因となる二次性頭痛(他の病気が原因)に分けられます。特に片頭痛は労働生産性の低下や欠勤・欠席の原因となることも多く、社会経済的な負担も大きな問題となっています。突然の激しい頭痛、発熱を伴う頭痛などは注意が必要です。

症状の特徴や頻度を詳しく伺い、適切な診断と治療方針を決定します。必要に応じて専門的な検査や治療のため、専門医にご紹介することもあります。

以下のような場合は鎮痛薬だけでなく、予防薬が必要と言われています(米国頭痛学会)。

  • 月に3回以上、生活への支障が大きい
  • 月に4回以上、生活への支障は軽度
  • 生活支障がなくても月に6回以上
  • 上記未満でも生活への支障の程度から考慮

頭痛薬の使いすぎによる薬物乱用頭痛(MOH)も知られています。処方薬や市販の鎮痛薬の使用回数が月に15回以上の場合で問題になります。処方薬であるトリプタン系薬剤の場合は10回以上でMOHのリスクとなります。使用回数が多い場合は適切に予防薬も併用する必要があります。

気管支喘息

気道の慢性的な炎症により、呼吸困難や咳、ゼーゼー・ヒューヒューという音(喘鳴)が特徴的な病気です。アレルゲンや感染症、ストレスなどが引き金となって発作が起こります。放置すると気道の変化が進行し、治療が困難となり、時に命に関わることもある疾患です。

息苦しさや夜間の咳が続く場合は早めの受診をお勧めします。アトピーや鼻炎、小児喘息などの既往がある方で、風邪を引いたあとに咳がなかなかおさまらない、特に朝晩に悪化する場合などは「咳喘息」かもしれません。適切な治療により症状をコントロールし、日常生活の質を保つことができます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が一時的に止まったり浅くなったりする病気です。大きないびき、日中の強い眠気、起床時の頭痛や倦怠感が主な症状です。放置すると高血圧や心疾患、脳血管疾患のリスクが高まり、重症例では死亡リスクが約3倍に上昇するとの報告もあります。また、日中の眠気により交通事故を起こすリスクは健常者の約7倍になるとされ、社会的にも重大な問題となっています。当院では、ご自宅で簡単に検査をお受けいただけます。治療が必要と判断された方には、検査に続きCPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療も対応しております。

検査費用は初診・3割負担の場合、簡易検査で約4,000円、精密検査で約12,500円です。

CPAPによる治療は再診・3割負担で毎月約4,350円です(2025年現在)。

肥満症

肥満症のイメージ

BMI25(体重kg÷身長m÷身長m>25)以上の状態で、糖尿病や高血圧、脂質異常症など様々な生活習慣病の原因となります。関節への負担や睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。当院では、一人ひとりの生活スタイルに合わせた食事療法や運動療法のアドバイスを行っております。

また、肥満の方に限り、自費診療による注射薬を用いた治療にも対応しており、より効果的な減量サポートを提供いたします。一定条件を満たしている方は、自費診療で抗肥満薬の注射治療などもご案内しております。基幹病院であれば保険診療となる場合もあるため、詳しくは受診の上でお問い合わせください。

禁煙外来

喫煙は、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、心筋梗塞、脳卒中など、多くの重大な疾患のリスクを高めます。「やめたいけれどやめられない」というのは、ニコチン依存症という病気であり、意志の力だけでは克服が難しいケースも少なくありません。禁煙外来では、医師のサポートを受けながら、無理なく禁煙を達成することができます。

当院の禁煙外来では、ニコチン依存度のチェックを行った上で、ニコチンパッチやバレニクリンなどの禁煙補助薬を用いた治療プログラムを提供します。12週間を基本とした通院スケジュールで、離脱症状の管理や禁煙へのモチベーション維持をサポートします。健康保険が適用される条件もありますので、まずはお気軽にご相談ください。

アルコール使用障害

アルコール使用障害(旧称:アルコール依存症)は、飲酒のコントロールが困難になり、身体的・精神的・社会的な問題を引き起こす疾患です。「お酒をやめたいのにやめられない」「飲酒量が増えている」「飲まないとイライラする」といった症状が見られる場合は、早めの相談が重要です。肝疾患、膵炎、認知機能の低下など、さまざまな健康被害のリスクも高まります。

当院では、内科的な観点から肝機能検査などの身体評価を行うとともに、飲酒行動についてのカウンセリングや生活指導を実施します。必要に応じて抗酒薬の処方や、専門的な治療が必要な場合は精神科や専門クリニックと連携し、回復を多角的にサポートします。ご家族からのご相談も承ります。

原因不明の症状・自律神経失調症

「なんとなく体調が悪い」「検査では異常がないのに症状が続く」といったお悩みも、総合診療医として幅広い視点から原因を探り、解決のお手伝いをいたします。めまい、動悸、不眠、倦怠感などの自律神経に関連する症状は、ストレスや生活習慣の変化が影響していることも多く、診断が難しい場合も少なくありません。それでも、皆様の症状が少しでも改善に向かうよう、一緒に伴走していきます。

内科外来でよくあるご質問

Q.健康診断で高血圧といわれましたが、すぐ受診したほうがいいですか?

はい、早めの受診をお勧めします。高血圧は自覚症状がないまま進行し、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。健診での1回の測定だけでは判断できないこともあるため、まず家庭血圧を測定するために上腕式の血圧計をご準備ください。上述の方法で自宅血圧を測定し、一度ご来院のうえでご相談ください。

Q.高血圧の薬は一生飲み続けないといけないのですか?

必ずしも一生続けるとは限りません。生活習慣の改善により血圧が安定し、医師の判断で減薬や中止できる場合もあります。ただし、自己判断での中断は血圧の急上昇を招く場合があり危険です。薬の継続が必要な場合でも、適切な服薬により合併症を予防し、健康な生活を送ることができます。一部の薬剤は血圧の安定だけでなく、心臓や腎臓などの臓器保護効果などを期待して処方されている場合が少なく有りません。定期的な通院で状態を確認しながら、最適な治療を一緒に考えていきましょう。

Q.血圧は朝と夜で違いますが、いつ測るのが正しいですか?

家庭血圧の測定は、朝(起床後1時間以内、排尿後、朝食・服薬前)と夜(就寝前)の1日2回が基本です。測定前は5分程度安静にし、座位で上腕にカフを巻いて測定します。朝の血圧が特に重要とされており、早朝高血圧は心血管疾患トのリスクが高いため注意が必要です。記録した数値をご持参いただければ、より適切な治療方針を立てることができます。

Q.禁煙外来ではどのような治療をしますか?

禁煙外来では、まずニコチン依存度を評価し、一人ひとりに合った治療計画を立てます。ニコチンパッチやバレニクリンなどの禁煙補助薬を使用し、離脱症状を和らげながら無理なく禁煙を進めます。約12週間の通院プログラムで、医師が定期的に進捗を確認し、モチベーション維持をサポートします。条件を満たせば健康保険が適用されます。

Q.禁煙すると太ると聞いたのですが心配です。

禁煙中に体重が増加する方は確かにいらっしゃいますが、これは味覚が改善して食事がおいしく感じられるようになることや、口寂しさから間食が増えることが主な原因です。体重増加は平均2〜3kg程度で、喫煙による健康リスクに比べれば遥かに小さいものです(禁煙できるなら、これくらい太っても元がとれるといえます)。禁煙外来では、体重管理のアドバイスも併せて行いますので、バランスの取れた禁煙をサポートします。

Q.酒は百薬の長と聞きますが、少量なら毎日飲んでも大丈夫ですか?

「適量の飲酒は健康に良い」という説は近年見直されており、少量でも健康リスクがあることが分かってきています。飲まずに済むのであれば、全く飲まないほうがよいというのが最近の考え方です。飲酒する場合は、男性で1日あたり純アルコール20g程度(ビール中瓶1本、日本酒1合程度)、女性はその半分程度が目安です。また、週に2日は休肝日を設けることが推奨されます。肝疾患や高血圧がある方は、医師と相談の上で飲酒量を決めることが大切です。アルコールの相談は内科・総合診療科で対応可能です。

Q.コレステロールが高いといわれました。すぐに薬を始めたほうがよいでしょうか?

個人差があります。近年の考え方では、糖尿病や心筋梗塞などの既往症の有無や、生活習慣からその方の脳卒中や心疾患などの発症リスクを見積もったうえで治療ゴールを設定していきます。LDLが同じ数値であっても40代で特に持病のない標準体型の女性と、50代で肥満・喫煙・高血圧のある男性とではもともとのリスクが異なります。服薬を始めると、長く続けることになる場合が多いため、薬物治療を開始するかどうかは服薬開始前に綿密に検討する必要があります。検診結果などがお手元にあれば、ご持参の上でぜひご相談ください。

Q.糖尿病と診断されたら、甘いものは一切食べられませんか?

完全に禁止する必要はありません。重要なのは「量」と「タイミング」のコントロールです。血糖値の急上昇を避けるため、食後のデザートとして適量を楽しむ、低糖質の甘味料を活用するなど、工夫次第で楽しむことは可能です。当院では、お一人お一人の嗜好も考慮しながら、無理なく続けられる食事指導を行います。我慢しすぎてストレスをためないことも大切です。

Q.糖尿病の検査でHbA1cと血糖値がありますが、どう違うのですか?

血糖値は測定時点の血液中の糖の量を示し、食事や運動の影響を受けやすい指標です。一方、HbA1cは過去1〜2か月間の平均的な血糖状態を反映し、長期的なコントロール状態を評価するのに適しています。血糖値は日々の変動を、HbA1cは治療効果の判定に用いられ、両方を組み合わせることで糖尿病の状態を総合的に評価します。

Q.生活習慣病の治療中ですが、どのくらいの頻度で通院が必要ですか?

病状や治療内容により異なりますが、治療開始直後や薬剤調整時は2〜4週間ごと、安定してからは1〜3か月ごとの通院が一般的です。定期的な血液検査や尿検査で合併症の早期発見を行い、薬の効果や副作用をチェックします。長期間通院が途絶えると、病状の悪化や合併症のリスクが高まりますので、指定された通院間隔を守ることが重要です。他院からの転院も受け入れておりますが、不要な検査の繰り返しや副作用のあった薬の再投与などのおそれがありますので、なるべく紹介状や治療経過がわかるものをご持参ください。

当院での診療の特徴

当院での診療の特徴のイメージ

当院では、家庭医/総合診療医が診療にあたるため、幅広い疾患を総合的に管理し、多面的に治療の優先順位を評価することが可能です。病状によっては複数の医療機関への通院を当院だけにまとめてしまうこともできます。より専門的な検査や治療が必要な場合には、各分野の専門医や高次医療機関と密接に連携し、スムーズにご紹介できる体制を整えております。

さらに、平日お忙しい皆様にも通院していただきやすいよう、日曜日の診療も行っております。生活習慣病は継続的な管理が重要ですので、皆様のライフスタイルに合わせた通院スケジュールをご提案いたします。

早めの相談で健康を守りましょう

生活習慣病の多くは初期段階では症状がほとんどありませんが、早期に発見し適切に管理することで、将来の重大な合併症を防ぐことができます。健康診断で異常を指摘された方、最近体調に不安を感じている方、ご家族に生活習慣病の方がいらっしゃる方など、どのような些細なことでも遠慮なくご相談ください。

皆様の健康な毎日を支えるパートナーとして、当院スタッフ一同、親身になって対応させていただきます。気になる症状がございましたら、お気軽にお声かけください。