産婦人科について

産科・婦人科イメージ

産婦人科専門医の資格をもつ院長が、妊娠やそれに伴う病気はもちろん、月経のトラブルや子宮筋腫、卵巣嚢腫など、子宮や卵巣といった女性特有の臓器で起こる疾患の診断と治療を行います。一般的なタイミング法や排卵誘発剤を使用した不妊治療、避妊に関するご相談(経口避妊薬や子宮内システム(ミレーナ®)、緊急避妊薬をご案内することができます。これらは自費診療となります)も行っております。
女性のお悩みに寄り添い、総合的に診療いたしますので、ぜひ当クリニックへ一度ご相談ください。

皆様が診察を受けやすい体制を整えています

産婦人科のご受診には、抵抗を感じられる方もいらっしゃいます。当クリニックでは、内診は必ずしも実施せず、性交歴のない方や内診に強い心理的な抵抗や痛みを感じる方には内診を行わずに診療をする工夫をしております。問診のみや腹部からの診察のみで対処できる場合も少なくありません。内診の必要性が高い場合は、他施設でのMRI検査で代替することも可能です。こういった体制のもと、成人の女性だけでなく、女児のオリモノや陰部のかゆみ、性器出血のご相談にも対応しております。
また、現在のところ女医の指定はできませんが、診療には女性スタッフが付き添います。

婦人科がん検診

当クリニックにて、子宮頸がん・体がん・経腟超音波検査のいずれも実施可能です。個別がん検診の受診券をご持参ください。券のない方はご相談ください。
また、乳がん検診や乳腺腫瘤の診療は現在行っておりませんのでご注意ください。授乳中の乳腺炎の診療はいつでも可能です。

婦人科で扱う主な疾患

子宮内膜症

子宮内膜症とは、子宮の内側を覆う子宮内膜に似た組織が、子宮の内腔以外の場所(腹膜、卵巣、卵管など)にできてしまう病気です。月経を重ねるごとに進行し、月経痛や腰痛などの症状が強く現れます。月経痛でお悩みの方は、当院へご相談ください。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮を構成している平滑筋という筋肉組織が由来でできる良性の腫瘍です。小さなものも含めると30歳以上の女性の20~30%にみられ、珍しい病気ではありません。主には、月経痛や月経過多といった症状が現れます。

月経困難症

月経困難症とは、日常生活に支障が出てしまうほどの痛みを伴う月経痛のことをいいます。月経困難症は、特に病気ではなく起こりうる「機能性月経困難症」と、子宮内膜症などの病気によって引き起こされる「器質性月経困難症」の2種類があります。月経困難症の治療選択肢は幅広く、年齢や出産の有無、妊娠希望の有無などによって大きく分かれます。性交歴のない方でも安心して診療がうけられる体制づくりをしておりますのでお気軽にご相談ください。
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更年期障害

更年期障害とは、閉経期前後の約10年間に、卵巣ホルモンである「エストロゲン」の分泌が急激に減少することにより、様々な体調の不良や情緒不安定などの症状が現れることです。治療法には漢方、ホルモン補充療法、プラセンタ治療や非薬物療法など様々な選択肢があります。一般的にのぼせやほてりといった”ホットフラッシュ”や陰部の違和感など女性器に関する症状にはホルモン補充療法が効きやすく、その他の症状には漢方薬やプラセンタ治療などを組み合わせていきます。治療の前提として食事や運動療法といった非薬物療法も非常に重要であり、これらを併用することが必須と言えます。当クリニックでは、幅広い選択肢から最も適した治療方法をご提案いたします。
詳細はブログもご参照ください

婦人科の自費診療

経口避妊薬

ファボワール(1シート) 2,000円(税込)

緊急避妊薬

レボノルゲストレル(1錠) 8,800円(税込)

*性行為から72時間以内で有効ですが、早いほど効果があります。
詳細はブログもご参照ください


月経移動

プラノバール(1回) 3,000円(税込)

*月経直前だと失敗することが多く、なるべく3週間程度余裕をもってご相談ください。


性感染症検査

梅毒・クラミジア/淋菌・HIV・肝炎ウイルス 13,000円(税込)

*内診なし、採血・尿検査のみで検査可能です。結果は1-2週間で、郵送・電話・デジスマ診療アプリいずれかがお選びいただけます。
*症状のある方は保険適応となりますのでご相談ください。

妊婦健診

当クリニックでは妊婦健診を行っております。妊娠中は、少なくとも毎月1回(妊娠24週以降は月2回以上、妊娠36週以降は毎週1回)妊婦健診を受けましょう。妊婦健診の基本的な検査項目は下記の通りです。

  • 血圧測定
  • 体重測定
  • 尿検査
  • 血液検査
  • ブドウ糖負荷試験
  • 超音波検査(3D/4Dエコー)

妊娠検査が陽性となった時点で一度ご来院ください。当院は分娩施設ではありませんが、妊娠32週まで妊婦健診を行っています。
すぐに分娩施設を決める必要がないため、妊婦健診をすすめながらゆっくりとご自身にあった分娩施設をお探しいただけます。
また、喘息や頭痛、甲状腺疾患、糖尿病などを抱えた合併症妊娠の管理も行っています。妊娠中の発熱など、内科的なケアにも強いことが当院の特徴です。合併症の程度によっては早い段階で大学病院などへご紹介させて頂く場合もございます。
産後も授乳中であることに配慮しながら当院へご通院いただけます。

合併症の管理や産科的管理、産後のケアや新生児・乳児のケアなど、一般的に担当医や医療機関が異なり診療が分断されがちですが、当院では妊娠前後を通した包括的な診療が可能です。出産後もかかりつけ医としてご利用ください。
当院で妊婦健診を受けられる方には夜間・休診日の緊急連絡先をお渡ししています。

妊婦健診の費用と内容

妊婦健診は自費診療となります。母子手帳の交付後は母子手帳付属の受診票を必ずご持参ください。

検診内容 費用
妊娠初診(内診エコー) 5,500円(税込)
初期検査(A券:採血・子宮がん検査・内診エコー) 8,800円(税込)
12週(B券:エコー) 0円
16週(B券:エコー) 0円
20週(C-2券:エコー・内診エコー) 3,500円(税込)
24週(C-2券:エコー・採血) 3,500円(税込)
26週(C-1券:エコー) 2,500円(税込)
28週(C-1券:エコー) 2,500円(税込)
30週(C-1券:エコー) 2,500円(税込)
32週(B券:エコー) 0円

つわりや便秘などに対して処方を行った場合や、出血などで臨時の受診を行った場合は保険診療が可能です。
腹部エコー(超音波検査)では毎回3D/4Dエコーを行います。
条件がよければ赤ちゃんのお顔や様子を楽しめます。
スマートフォンなどでご自由に検査画面を撮影いただいて構いません。

  • 当院は分娩施設ではありませんので、健診は32週分までとさせていただきます。
    遅くとも34週までとし、36週以降については健診をお断りさせていただきます。
  • お渡しするエコー写真はモノクロ写真となります。
  • 4Dエコーの動画提供サービスは行っておりません。

妊婦健診のご同伴について

妊婦健診には、家族の方も診察室内にご同伴いただけます。ただ、明らかに感染症状のあるご家族や、診察中にスタッフによる見守りが必要な小さなお子さんを2人以上連れての来院はご遠慮ください。(お子さんをみていられる他のご家族が同伴されている場合はこの限りではありません。)

出生前検査

当院では自費診療でクアトロテストが実施可能です。
新型出生前診断(NIPT)と比較すると陽性的中率(陽性という結果だった場合に、本当に赤ちゃんが問題をかかえている確率)は低く参考になりませんが、陰性適中率(陰性という結果だった場合に、本当に赤ちゃんには問題がない確率)はNIPTと同等に精度が高く、陰性を確認できれば非常にコストパフォーマンスが優れているといえます。

検査方法は血液検査で15週から行えます。2週間程度で結果がわかります。
クアトロテストはNIPT同様にダウン症などの一部の問題を検出することを目的とした検査であり、結果が陰性であっても「全ての異常がない」という意味ではないことに注意が必要です。
一般的に赤ちゃんは2~3%に大小さまざまですが何らかの特徴(アザから奇形まで様々)をもって生まれてきます。

クアトロ
テスト
27,500円(税込)

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