千葉市プレコンセプションケア健診のご案内
プレコンセプションケア(Preconception Care)とは、将来の妊娠・出産に向けて、自分自身の体の状態を知り、日々の生活や健康を整えるためのヘルスケアです。
当院では、千葉市の助成事業に基づき、将来の妊娠を希望される方々が適切な健康管理を行えるよう、検査および医師による相談を実施しております。
助成制度の概要
夫婦ともに健診を受けることが助成の条件です。
- 窓口でいったん検査費用全額をお支払いいただきます
- 後日、千葉市へ電子申請を行うことで助成金が振り込まれます(償還払い方式)
- 助成金の振込は申請月の翌々月末頃となります
助成対象となる方
以下のすべてを満たす必要があります
- 夫婦ともに健診を受けること(必須条件)
- 夫婦の双方またはいずれか一方が千葉市内に住民登録がある
- 妻の年齢が検査受診日において40歳未満
- 法律上の婚姻または事実婚関係にある
- 助成は夫婦1組につき1回限り
- 同じ日・同じ医療機関で受診する必要はありません。別日・別の協力医療機関でも可能です。
検査費用と実質負担額の目安
検査費用の構成
- 基本受診料:1名あたり2,000円(夫婦2名で4,000円)※助成対象に含まれます
(相談のみで検査を受けない場合は3,000円) - 再診料(結果説明時):1名あたり2,000円※助成対象に含まれます
- 各検査の実費:実施した項目の保険診療自費相当額
- 証明書代:無料
- 健診やドックを受けている方へ
- 1年以内の健康診断結果(職場や市検診等)をお持ちの方は、当日必ずご持参ください。
重複する項目を省略することで、窓口での負担額を抑えることができます。
すべての項目を実施した場合
| 区分 | 主な検査項目 | 窓口負担額の目安 | 助成後の実質負担 |
|---|---|---|---|
| 女性 | AMH、風疹抗体、甲状腺、一般血液・尿検査、問診等 | 最大40,000円程度 | 夫婦合計で費用の1/2(最大3万円)の助成を受けられるため、実質負担は約半額 |
| 男性 | 風疹抗体、一般血液・尿検査、問診等 | 最大30,000円程度 |
夫婦合計で費用の1/2(最大3万円)の助成を受けられるため、実質負担は約半額となります。
健康診断結果を持参して項目を絞った場合
助成制度を利用することで費用を抑えることができます。窓口負担は20,000〜30,000円程度の場合、助成後の実質負担は10,000〜15,000円程度のイメージです。
- 検査項目は医師と相談のうえ決定します。必要な項目のみ実施することも可能です。
助成を受けるまでの流れ
- 1. Web予約・来院
-
- Webからのご予約を推奨します。
女性は産婦人科、男性は内科・総合診療科からご予約ください。ご夫婦別日・別々の受診も可能です。
- 2. 検査項目を医師と相談
-
健康診断の結果があればご持参ください。重複項目を省略できます。
- 3. 検査実施・結果説明
-
検査結果は通常1〜2週間程度でお伝えします。
- 4. 結果説明時にお支払い
-
結果説明も診察料として1名あたり2,000円ご負担いただきます(助成対象)。検査費用と合わせて現金またはクレジットカードでお支払いいただけます(オンライン決済は不可)
- 5. 受診等証明書と領収書を受け取る
-
千葉市への申請に必要な書類です。大切に保管してください。
- 6. 千葉市へ電子申請
-
検査受診日から1年以内に、千葉市の電子申請システムから申請します。
- 7. 助成金の振込
-
申請月の翌々月末頃に、指定口座へ助成金が振り込まれます。
助成を受けるための条件
- 夫婦ともに健診を受けていること
(千葉市への申請は夫婦両方の健診が終了してから行ってください) - 健診受診日から1年以内に申請が必要です
主な検査内容と費用
医師と相談のうえ、必要な検査項目を決定します。すべての項目を実施する必要はありません。当院では、保険診療の10割相当(1点=10円換算)を検査料金として設定しております。
以下の費用は2026年3月時点のものです。診療報酬改定により点数が変更される場合がございます。
内分泌学的検査
| 検査項目 | 検査内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| AMH検査 | 抗ミュラー管ホルモン検査。卵巣の予備能を確認します。 AMHは発育中の卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣内に残る卵子の数(卵巣予備能)を反映します。年齢とともに低下しますが、同年齢でも個人差が大きいため、妊娠を考えるタイミングや治療方針を決める重要な指標となります。ただし、AMHは卵子の「数」の目安であり「質」を示すものではないため、低値でも妊娠は可能です。 |
5,970円 |
| 甲状腺機能検査 | TSH、FT3、FT4を測定。妊娠・出産に影響するホルモンバランスを確認します。 甲状腺ホルモンは妊娠成立と胎児の脳神経発達に不可欠です。機能低下症(橋本病など)では不妊や流産リスクが上昇し、機能亢進症(バセドウ病など)では早産や妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。妊娠前に適切に管理することで、これらのリスクを軽減できます。 |
3,450円 |
| 判断料(内分泌学的検査) 同一区分内で複数項目実施しても1回のみ算定 |
1,440円 | |
血液学的検査
| 検査項目 | 検査内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 貧血検査 | 血算、血清鉄を測定。 妊娠中は赤ちゃんの成長と胎盤形成のため鉄需要が急増します。妊娠前から貧血や鉄欠乏があると、妊娠中の重度貧血、早産、低出生体重児のリスクが上昇します。妊娠前に貧血を改善することが重要です。 |
320円 |
| 判断料(血液学的検査+生化学的検査(I)) 血液学的検査125点+生化学的検査(I)144点 |
2,690円 | |
生化学的検査(I)
| 検査項目 | 検査内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 血糖検査 | 血糖値とHbA1cを測定し、糖代謝の状態を確認します。 妊娠前の高血糖や糖尿病は、流産、先天奇形、巨大児、妊娠糖尿病のリスクを高めます。HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均血糖値を反映するため、妊娠前から血糖コントロールを最適化することで、これらのリスクを大幅に減らせます。 |
600円 |
| 肝機能検査 | AST、ALT、γ-GTPなどを測定。 | 670円 |
| 腎機能検査 | クレアチニン、尿素窒素などを測定。 | 550円 |
| 脂質検査 | 総コレステロール、HDL、LDL、中性脂肪を測定。 | 630円 |
| 葉酸検査 | 妊娠初期の胎児発育に重要な葉酸の値を測定。 葉酸は妊娠初期(受胎前後)の神経管閉鎖障害(二分脊椎、無脳症など)予防に不可欠です。妊娠に気づく前の妊娠4週頃に神経管が形成されるため、妊娠前からの葉酸摂取が重要です。厚労省は妊娠1ヶ月以上前から1日400μgのサプリメント摂取を推奨しています。 |
1,460円 |
| ビタミンD検査 | 骨代謝や免疫機能に関わるビタミンDの値を測定。 ビタミンD不足は不妊、流産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、早産のリスクを高めます。また胎児の骨形成や免疫発達にも影響します。日本人女性の多くがビタミンD不足であり、妊娠前からの適切な補充が推奨されます。 |
1,170円 |
| 亜鉛検査 | 細胞分裂や免疫機能に必要な亜鉛の値を測定。 亜鉛はDNA合成と細胞分裂に必須のミネラルで、卵子・精子の質や受精、胎児発育に重要です。亜鉛不足は不妊、流産、早産、低出生体重児、胎児奇形のリスクを高めます。つわりで食事摂取が困難になる前に、妊娠前から十分な亜鉛状態を確保することが重要です。 |
1,320円 |
| 判断料(生化学的検査(I)) 同一区分内で複数項目実施しても1回のみ算定 |
1,440円 | |
尿・糞便等検査
| 検査項目 | 検査内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 尿検査 | 尿糖、尿蛋白、尿潜血などを確認します。 | 260円 |
| 精液検査 | 精子濃度、運動率、形態などを確認します。 | 700円 |
| 判断料(尿・糞便等検査) 同一区分内で複数項目実施しても1回のみ算定 |
340円 | |
免疫学的検査
| 検査項目 | 検査内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 感染症抗体検査 | 風疹、麻疹、水痘、ムンプスの抗体価を測定。 妊娠初期にこれらのウイルスに感染すると、胎児に先天性の障害(先天性風疹症候群、先天性水痘症候群など)を引き起こすリスクがあります。抗体価が不十分な場合は、妊娠前にワクチン接種を受けることで予防できます。ワクチン接種後は2ヶ月間の避妊が必要です。 ※風疹のみ、風疹・麻疹のみなど、個別の項目選択も可能です。 |
5,580円 |
| 性感染症検査 | 梅毒、ウイルス性肝炎(B型・C型)、HIVの検査。 妊娠中にこれらの感染症があると、母子感染により胎児や新生児に重篤な影響を及ぼす可能性があります。妊娠前に検査・治療することで、母子感染のリスクを大幅に軽減できます。 ※梅毒のみ、肝炎のみなど、個別の項目選択も可能です。 |
3,460円 |
| クラミジア抗原検査 | 性感染症のスクリーニング検査。 | 1,880~2,280円 |
| 判断料(免疫学的検査) 同一区分内で複数項目実施しても1回のみ算定 |
1,440円 | |
病理学的検査
| 検査項目 | 検査内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 子宮頸がん検診 | 細胞診による子宮頸部の検査。 | 2,350円 |
| 判断料(病理学的検査) | 1,300円 | |
画像診断
| 検査項目 | 検査内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 経腟超音波検査 | 子宮・卵巣の状態を確認します。 | 5,300円 |
| 判断料 | なし | |
お支払い方法
窓口にて以下のお支払い方法がご利用いただけます。
- 現金
- クレジットカード
- オンライン決済はご利用いただけません。
- 証明書代は無料です。
プレコン健診でよくあるご質問
プレコンセプションケア(Preconception Care)とは、将来の妊娠・出産に向けて、自分自身の体の状態を知り、日々の生活や健康を整えるためのヘルスケアです。
当院では、千葉市の助成事業に基づき、将来の妊娠を希望される方々が適切な健康管理を行えるよう、検査および医師による相談を実施しております。
Q. 独身ですが助成は受けられますか?
本助成制度は夫婦(事実婚含む)を対象としております。申し訳ございませんが、独身の方は助成対象外となります。ただし、自費での検査は可能ですので、お気軽にご相談ください。
Q.夫婦が同じ日に同じ医療機関で受診しないといけませんか?
いいえ。別日・別の協力医療機関での受診でも問題ありません。ただし、千葉市への申請時には夫婦ともに健診を終了している必要があります。
Q.すでに子どもがいますが、助成を受けられますか?
はい。第2子以降をお考えのご夫婦も助成対象となります。
Q.いますぐの妊娠は考えていませんが、それでも利用できますか?
はい。将来の妊娠に備えて、現在の健康状態を知り、ライフデザインを考えるきっかけとして、ぜひご利用ください。
Q.検査結果が出るまでどのくらいかかりますか?
通常、約1週間〜2週間程度です。後日、結果に基づき医師が説明を行います。
Q.助成金はどのように受け取れますか?
当院での検査後、千葉市の電子申請システムから申請いただく「償還払い方式」です。申請月の翌々月末頃に、指定口座へ振り込まれます。申請には領収書と当院発行の「受診等証明書」が必要となります。
Q.夫が他市に住民票がありますが、助成を受けられますか?
はい。ご夫婦のいずれか一方が千葉市に住民登録があれば対象となります。ただし、千葉市内の協力医療機関で夫婦ともに健診を受ける必要があり、申請は千葉市民の方の名義で行っていただきます。
千葉市プレコンセプション健診 電子申請はこちら
検査終了後、以下の千葉市公式サイトから電子申請を行ってください。